第12回韓国大学生日本語ディベート大会 報告書

12回 韓国大学生日本語ディベート大会

 

「韓積極的安を合法化すべきである。是か非か」という主題のもと、韓国大学生日本語ディベート大会が行われました。みなさんは、この問題で討議するならば、賛成、反対など、どのような主張をするでしょうか。

釜山日本人会、韓国大学生日本語ディベート大会運営の共同主催である韓国大学生日本語ディベート大会は、韓国の大学で日本語を学んでいる大学生による日本語でのディベート大会で、第12回を迎えました。今年は、11/16(土)予選、11/23(土)本選と行われ、「韓国は積極的安楽死を合法化すべきである。是か非か」という主題のもと、12大学14チームの参加で行われました。今年は、釜山外国語大学が優勝しました。ご協力してくださった、釜山日本人会のみなさまに感謝しているとのことです。

このテーマは、私たちが一度は考えてみなければならないテーマだと思います。現代医療の発達により、長く生きていくことができるようになった今、人間としての幸せと尊厳をどのように考えていくべきかを考えさせられる問題でした。

とは、助かる見込みのない病人を本人の希望に従って苦痛の少ない方法で、人為的に死なせること」と定義され、 積極的安死:致死薬の投与などの積極的な行為によって患者の生命を終わらせることと、消極的安死:治療の中止や生命維持装置の取り外しなどにより自然な死を迎えさせることがあります。これに基づいて、選手たちは、他の国での事例などの証拠資料を集め、主張をしていました。日本語でディベートをする大学生は、日本語が上手にできるだけでは、ディベートは難しいです。さらに、知識や資料だけでは、この大会ではディベートできません。参加した大学生の挑戦は、本当に素晴らしいと思います。

ニュースや世論、マスコミによる様々な意見や情報が行き交う中、自分の意見を主張するというのは難しいことです。自己決定権の尊厳、苦痛の除去、代替手段、医療倫理などのキーワードの中、一生懸命戦かっている韓国の大学生に学ぶことの多かった時間になりました。

みなさんも、忙しい毎日ではありますが、このような社会問題について、一度考える時間をもってみてはいかがでしょうか。

日韓交流部会