観光情報
2021年から韓国ではZ世代を中心に「レトロ」が流行りはじめ、最近は「Y2K(本来は1990年代後半のコンピューターシステム不具合問題を指すが、ここでは1990年代後半~2000年代前半の文化から刺激を受けて生まれたスタイルのことを言う。近未来的で大胆なデザインが特徴)」も流行っています。「2000年代がそれほど昔なのか!?」と思う方もいると思いますが、Z世代の基準なので(笑)。それはさておき、今回は「レトロ」というワードにちなんで釜山から近い大邱で、韓国の1950年代前後を感じ、プチタイムスリップができる場所を紹介したいと思います!
大邱の中区にある中央路駅(중앙로역/チュンアンロヨク)から徒歩5~10分ほどまっすぐ行けば「香村文化館(향촌문화관/ヒャンチョンムナガン)」という展示館に着きます。
元々は1912年に小倉武之助という日本人によって大邱初の銀行の「鮮南銀行(선남은행/ソンナムウネン)」として建てられましたが、2014年に大邱の経済や街などを活気付けるため展示館に生まれ変わりました。
香村文化館は地下1階(音楽鑑賞室)・地上2階(総合案内・展示室)建てで、基本的に常設展示ですが、1階では企画展示も開催されます。1階で当時の街はどうだったのかを垣間見たり(写真 香村文化館1の左側4枚)、2階では当時の音楽や映画の鑑賞、芸術家たちのアジトだった喫茶店と居酒屋の中でその雰囲気に浸っていみることができます(写真 香村文化館2の右側4枚)。
若い世代にはテレビドラマや映画、教科書でしか見たことのなかった不思議な世界を経験してもらい、その上の世代には忘れていた子供の頃の記憶をプレゼントする展示ではないかなと思います。個人的には小学生の時にやっていた遊びが再現されていたので、若い世代でありながらも懐かしさを感じました。家族、恋人、友達、誰とでも一緒に楽しく展示を観覧し、写真もたくさん撮って思い出を持ち帰ってみるのはどうでしょうか。
現在、9月13日から10月27日まで「중구100년 사진전–과거와 소통하다-(中区100年写真展-過去とコミュニケーションする-)」という展示を行っていますので、大邱に住んでいる方や大邱に行ってみたい方はぜひ近代の大邱を満喫してみてください!
〈開館時間・観覧料〉
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4月~10月 |
11月~(翌年の)3月 |
平日 |
09:00~19:00 |
09:00~18:00 |
土日・祝日 |
09:00~19:00 |
09:00~18:00 |
休館日 |
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、その翌日に休館)、 1月1日 |
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料金 |
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大人 |
1000ウォン |
20~64歳 |
65歳以上/小中高生 |
500ウォン |
65歳以上、8~19歳 |
子ども |
無料 |
7歳以下 |
団体 |
500ウォン |
大人20名以上 |
※年齢は数え年が基準です。
記事協力:クォン・ジヘ
サポーター:お茶の水女子大学 長尾璃子