中九州短期大学の訪問

日韓交流部会

中九州短期大学の訪問 with 釜山日本人会

 

 今年の6月。釜山日本人会宛てに一本の依頼のメールが届きました。

九州、熊本にある中九州短期大学から、釜山に住む日本人の方のお話が聞きたい、大学のゼミ活動の一環として8月に釜山に訪問したいとのことでした。去年も釜山に訪問され、在釜山日本総領事館の領事の方々のはからいで、説明を聞き、楽しい時間だったようです。

 今年は、栗田前会長が「学生さんのためにできることがあるなら我々で対応してみましょう」と釜山日本人会のメンバーでお引き受けすることにしました。8月30日金曜日。8月の終わりに残暑とは思えない真夏の暑さ、力強い太陽に見守られた晴天の中、みなさんをお迎えしました。

日本人会特命理事でもある栗田首席領事のご配慮により、在釜山日本総領事館のセミナー室で約2時間にわたり交流会が行われました。引率の村上幸生先生は、「釜山で暮らしている日本の方に直接お話を聞きたい」とゼミの5人の学生にそれぞれ質問事項を準備させ、韓国の生活、暮らし、疑問に思うことなどを質疑応答しました。対応した日本人会のメンバーも5人でしたが、韓国での滞在歴も年齢も違い、答えにも多様性があり、時には、思い出話のような驚きと笑いの絶えない時間となりました。日本の学生からみて、韓国とは裕福な国、カフェが多い国という印象だったようです。特に、村上先生は韓国の調理器具や生活様式に興味を持たれたようでした。熱く語られていました。

私たちは、毎日の暮らしに追われ、繰り返していくとある一定のルーティーンができあがります。そして、それは慣れにつながり、いつの間にか日常となってしまいます。私も、学生の質問への答えを考えながら、「あーそうだった。韓国と日本はそこが違った」など改めて思い出しました。韓国で暮らしている経緯はみなそれぞれだと思います。時代も人も暮らしもどんどん変化しています。慣れていくことも大事なことですが、こうした違いを感じることは、「違い」として受け止めることで、より新しい多様性へとつながると思います。そして、この日本人会において分かり合えるメンバーがいるって心強いなと感じました。

交流部会 吹上淳子