在釜山日本国総領事館の大塚総領事よりご挨拶文をいただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
大塚総領事のごあいさつ
釜山日本人会会員の皆様へ
釜山日本人会名誉会長 大塚 剛
はじめまして、在釜山日本国総領事の大塚です。釜山日本人会のホームページを通 じて皆様にご挨拶できることを光栄に思っています。
去る10月12日に釜山に赴任致しました。7年ぶり2回目の釜山での勤務となります。 前回の釜山での勤務の際には4年半の間、理事のひとりとして日本人会に関与させてい ただきました。釜山日本人会にて参加した様々な行事や会合は楽しくかつ意義深い思 い出として今でも心に残っています。また、当時日本人会でともに汗を流し運営に努めた 友人たちとの交流はこの地を離れた後も続いています。
釜山日本人会の活動は大きく次の 4 つに集約されると思います。
ひとつ目は日本人学校の運営と日本人慰霊碑の管理です。私たちの後世の育成と 先代の慰霊を弔うことは私たちに託された重要な責務と考えます。先日、釜山日本人 学校を訪問させていただきました。男子生徒の間では野球が流行っており、休み時間に 野球に興じている生徒たちの姿が見られました。子供たちの喜ぶ姿を見ると様々な困難 を克服しこの日本人学校を維持していかなければならないとの強い気持ちが生じます。 日本人学校は私たちが経営する私たちの学校であり、次の世代を担う子供たちを育成 する現場です。日本人学校の運営は日本人会が果たす最も重要な活動と言えます。
2 つ目は安全対策です。海外においては日本にいる時とは異なり、想定外の状況に 直面することがあります。犯罪から身を守るための防犯、予期せぬ自然災害からの被害 を最小化するための準備、更には騒擾、騒乱からの退避など、様々な事態に応じた安 全対策を会員の方々と共有し、いざというときに迅速に連絡が取れる連絡体制の確立 などが日本人会に求められています。
3 つ目は会員へのサービス提供です。年末のクリスマス会、定例のボーリング大会、 郊外への遠足など、楽しかった思い出は尽きません。この間、新型コロナウイルスの拡散 により十分な活動ができなかったかと思いますが、今後は感染症対策をしつつ、ウィズ・ コロナでの活動の再開に大いに期待しています。釜山の地にたまたま在留している私た ちですが、様々な活動を通じて袖ふれあい、喜び、歓談すれば、新たな友情も生まれま す。そうして築かれた友情のネットワークは人生の宝物になるかも知れません。釜山日 本人会の役割は重要です。
最後が商工会としての機能です。有益な情報の提供、困った際の相談、建議事項の 韓国政府への提示など、私たちが企業活動を行うに際し拠りどころとなる場としての役割 が期待されます。こうした機能をさらに高めていくためのひとつの方法として、ソウル・ジャ パン・クラブ(SJC)との連携・協力が効果的ではないかと思っています。
以上 4 つの分野での活動を活性化させていくことが、釜山日本人会の発展と会員皆 様方の安心かつ快適な韓国での生活に資するものと考えます。
与えられた課題は大きいですが、皆様方と協力し是非とも釜山日本人会を盛り上げていきたいと考えています。 よろしくお願い致します 。